大阪の難波と和泉市でフリーランスの美容師をしている斉木です
「とにかくこだわった技術、正しい施術で髪を綺麗に」
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【水素カラーの真実】髪に効果があるって本当?美容師が科学的に解説します
美容師の斉木どす!
今回は最近よく耳にする「水素カラー」について、
少し科学的な視点から本質を解説してみようと思います
「水素カラーって髪に良いんですか?」
お客様からもよく聞かれます
そして僕はこう答えます
「水素は意味ないです」
ぐは!!!!まじか!!?って話ですがマジです
あれはマジで髪にいらないです
もう一度言います!!
髪の毛に水素いらん!!!そのお金でうまい飯くったほうがええ!!
水素カラーで髪がキレイになる、という根拠はほとんどない
そもそも水素って何をするもの?
水素の美容効果としてよく挙げられるのが
「活性酸素を除去する」
つまり、老化やダメージの原因になるラジカルを中和するという話
たしかに水素(H₂)は、悪玉の活性酸素(ヒドロキシラジカル)と結びついて水になることで無害化する力があります。
ただし──
それが髪の中で実際に起こってるか?というと、話は別
髪の中でラジカルって本当に発生してる?-
ブリーチ剤やカラー剤に含まれる「過酸化水素(H₂O₂)」が、
金属イオン(特に鉄)と反応すると「フェントン反応」が起き、
活性酸素(ヒドロキシラジカル)が発生する…という理論
要は髪の毛に鉄とかあってですねそこにカラー剤に含まれる過酸化水素が入ると
鉄と反応してラジカルが発生してめちゃくちゃ髪の毛を痛ませる
ただしこの反応が髪の内部で実際に起こってるかどうかは、科学的に未証明です
研究レベルでもまだ「可能性」にとどまっている
じゃあ水素を入れる意味はあるの?
正直なところないんよ
なので美容室で水素カラーってただの名前だけです
水素が髪にいいなんてないです
活性酸素(ラジカル)の寿命はナノ秒単位
つまり、その場ですぐ反応して消えてしまいます
刹那のごとく
髪の内部で発生したとしても、
あとから水素を塗っても間に合にあわん
馳せ参じても「あれラジカルどこ?もうラジカル暴れたあとやんけ」と水素は思ってるわけですよ
じゃー水素を同時に髪に入れ込めばどう?
これも意味なし
水素と過酸化水素を一緒に入れると、ただの水になります。
水素が還元、加水が酸化。
性質が真逆なので、ぶつかった瞬間に効果が打ち消し合って終わり
水素は内部に入れてもすぐに抜けるし同時に入れても水になるし
しかもどこで発生するか?わからないラジカルのそばにいないといけないわけです
理論上ではヒドロラジカルは発生する可能性はあります
じゃ水素以外でどうやって髪を守るのか?
じゃあ何をしたら髪は守れるの?
ここで出てくるのが「キレート剤」という考え方
キレート剤は、鉄や銅などの金属イオンを包み込んで無害化します
これによって、活性酸素が生まれる「フェントン反応」を未然に防ぐわけです
つまり、「水素で除去する」のではなく、
「金属が暴れないように封じ込める」ほうが正しい対応なんですね
なのでフェントン反応させ起こさせなければヒドロラジカルは発生しないんです
まとめ|水素よりも、設計のほうが大事
最後にまとめると
水素はヒドロラジカルを中和するためのモノ髪を綺麗にするためのモノではない
言葉がいいから使っている可能性大
水素カラー、水素バブルという言葉に振り回され手はいけない
水素よりももっといい成分で髪は綺麗になる
今は「売れれば正義」みたいなやつがいるので気を付けてください
髪のことは僕に聞けば大体答えれますので聞いてください